会社設立、独立起業、代表取締役、そんなことは大したことではなかった
最近、会社設立、独立起業をしました。
一人社長、ひとり株式会社でのスタートになります。
「会社設立、起業した」という話をすると多くの人が「凄い!自分にはできない!」という反応を示すものです。かつての私もそうでした。
しかし実際のところ起業してみると
「正直なところ大したことはなかった」
というのが正直な意見です。
今、思うと会社員を辞めて、独立起業することに対して異常に恐れていた自分が存在していたわけですが、それほど恐れる相手ではなかった、というのが事実だったわけです。
今回、実際に独立起業体験をしてみてわかった体験に基づく事実をお話します。もちろん、この記事を読んで独立した結果、そこで発生する現実は自己責任です。
しかし、ここでお伝えしたいのは「そんなに過度に恐れる必要ないんじゃない?」ということです。
会社設立・独立起業への不安は未知なるモノに対する不安
長年、会社員をやっていると、こんな感覚に染まってしまうかもしれません。
・働いている会社がこの世界の全て
・ここ以外に自分の世界は存在しない
・ここで結果を出せなければ転職してもうまくいかない
・独立起業なんて自分には無理だし、関係のない世界
・でも昇進して課長、部長、できれば役員になりたいな(収入も増えるし)
私もこれまでの人生はこれそのものでした。そして会社設立なんて自分には無理な別世界の出来事だと思っていました。
しかし、これらは基本的には間違いだと最近、会社設立をして気付きました。
世の中には無限の世界が広がっており、会社設立をすることで選択肢が非常に広がるということを知ったのです。
そんな世界が存在していることは会社員時代からも薄々感じていました。しかしそこに一歩踏み出せずにいた原因は「独立起業、会社設立」といったことが自分にとっては、これまで経験がない未知なるものだったからでした。ここに気づいたのは会社設立をした後なので、実際にやってみないとわからない世界だったわけです。
例えるならば43.195キロのフルマラソンを走ったことがない人にとって、フルマラソンは未知の世界です。完走するなんて考えたこともありませんし、自分には無理だと思うかもしれません。
しかし完走してしまえば、フルマラソンを走ることは当たり前になってしまい、次は走行タイムに意識が向いてしまいます。この時点でフルマラソンという未知なる不安は存在していないのです。
会社員として新しいプロジェクトに参加する、異なる業界や会社に転職する、これらも未知なるチャレンジですから不安が伴います。
会社設立、独立起業もこれと同じようなものがあると思うのです。
私もかつて5回転職した後で、今回の会社設立に至ったわけですが、会社設立ができるような心理的、経験的な状態になると、もはや転職、ましてや異業種の転職なんて何も恐れるものはなくなります。
【おすすめ記事】【僕が5回の転職で役立った】おすすめ転職サービスと転職エージェント
どんなに会社員として会社で嫌なことがあっても、毎月、給料はもらえるわけですし、会社経営に比べるとなんてもないと思ってしまいます。
この状態からわかったことは
「未知なるモノを払拭すると人間としてどんどん強くなる」
「この強さは仕事における知識やスキルとは別軸の強さで、知識やスキルからは作れない強さである」
ということです。
はい、会社設立を行なって覚悟と肝が座った感じがします。
会社員を辞める「不安」は会社員ゆえの洗脳に近いものがあるかも
私も20年以上、会社員をやってきましたが、会社を辞めて転職するときには必ず「不安」が付きまとっていました。
「新しい職場で適用できるだろうか」
「新しい仕事に慣れるだろうか?どんな人がいるのだろうか」
「いまの会社を辞めて後悔しないだろうか」
このような不安が頭の中をよぎるわけです。
しかし、会社員を辞めて独立起業をしてしまうと、この不安が一種の洗脳のようなものだったということに気づきます。
誰かに洗脳されていたのではなく、自分自身で自己暗示をかけていたような洗脳のイメージです。
なぜなら会社員を辞めること、転職すること、そんなことは会社設立における覚悟に比べればどうでもないことだと気づいたからです。
下記の記事で「40代における転職の覚悟」について書いていますが、これは会社設立経験がない一般的な会社員視点(かつての私)によるものです。
【おすすめ記事】40代の転職は地獄を覚悟する人だけが成功できる
これはこれで間違っていないと思います。
でも、いま会社設立して覚悟が決まって肝が座った状態なら、かつての私の「転職」や、会社員としての働きは大きく変わっていたと思います。
なぜなら、繰り返すと会社設立をすると覚悟が決まり、これまでの自己暗示、洗脳から解放されるからです。
誰でも会社を作れるし、誰でも代表取締役になれる
「自分には会社設立なんて無理!」
「でも誰かが会社を作るならそこに便乗したい!」
という人も実際多いかもしれません。
私も会社設立をするという話をする、「一緒にやろう」「その会社に入れてくれ」みたいな会話になりがちです(なので、まだ一人の会社ということもあり、会社設立の話は個人的な会話の中では避けるようにしています)
でもそんな人に伝えたいのは
「誰でも会社を作れるし、誰でも代表取締役になれる」
ということです。
新入社員で入社して20年かかって役員に昇進した
でもその会社はあなたのものではなく、オーナーの所有物に過ぎません。あなたは雇われているだけです。
一方で新入社員で入社して1年で退職して会社設立して代表取締役になった。
その会社はあなたのものであり、その会社の成長はあなたの財産になります。
誰でも会社は作れます。会社は特別な人しか作れないものではないのです。そして一歩踏み出せばいつでも代表取締役になれます。会社員だったころは、「同期が先に係長、課長に昇進した」とかでライバル心を燃やしていた状態とは全く別の世界が存在するわけです。
過去に面白い事例があったので次のパートでご紹介しましょう。
優秀な会社員が優秀な経営者として成功できるとは限らない
同じ部門のその人は全く仕事ができない、いわゆる使えない人でした。
しかし、ある日、会社を辞めて会社を作った結果、これから期待できる経営者としてメディアに取り上げられるようになりました。
昨日まで全く使えない普通の会社員だったのに、独立したら優秀な経営者として評価されるようになったわけです。
ここからわかることは
優秀な会社員=優秀な経営者ではないということです。
ということはあなたの会社の経営者(役員でも結構ですが)は必ずしもあなたと張り合えるほどの優秀な会社員ではない可能性もあります。
でも両者には大きな違いがあります。
「一歩踏み出せたか、未知なる世界に恐れをなして一歩踏み出せなかったのか」
覚悟を決めて一歩踏み出せる人は最強だし結果もついてくる
頭が良いとか、仕事ができる、経験や知識スキルがある
実はそのようなことよりも
「この世の中は覚悟を決めて一歩踏み出せた人の方が圧倒的に強い」
というのが現実です。
もう、これは事実以外の何物でもありません。
経験、知識、スキル不足、仕事ができない、頭が悪い、そんなことは覚悟を決めた後で走りながら身につけることでも十分挽回できるからです。
それよりも会社設立、独立起業に対して過剰に不安を抱き一歩踏み出せずに終わることの方が実は人生において極めてリスクが高いし、踏み出した後の結果はどう転ぶにしても、人生に対して後悔する確率は高いのです。
とはいえ、そんなことはわかっていてもストッパーがかかって一歩踏み出せないというのが人間です。私も踏み出せずに40代まで生きてきました。(最近ようやく踏み出せましたが)
ここを踏み出すパワーを得るためにはどうすればいいのか?ずっと考えてきました。その結果、最近になってようやくわかったことがあります。
それは、一つの会社にとどまらず、いろいろな会社で働き世界の広さを知るということが、最終的に一歩踏み出し会社設立につながるパワーになっていたということです。
いままで5回転職しましたが、それらは無駄ではなく、むしろもっと早く転職をして様々な世界を見ることができたら、もっと早く踏み出せていたかもしれないと思うのです。
もし、今の人生に不満を持ち、一歩踏み出す覚悟を決めたいなら、すぐに会社設立とはいかなくても、会社設立に向けた一歩として違う世界を見るための転職は有効な手段だと思います。
私がこれまでの5回の転職で活用してきた主な転職サービスを参考までに乗せておきます。
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1位:ビズリーチ
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3位:JACリクルートメント
番外:ミイダス(年収診断ができる)
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重要なのは会社設立することではなく、その先にある
今回、こちらの記事でも書きましたが会社設立をほぼ一人で行いました。
ようやく落ち着いてきたので、会社設立の本来の目的であるその先のことに時間を割いていきたいと思っています。
会社設立、代表取締役はあくまでも「ただの箱」に過ぎません。
なぜなら誰でも踏み出せば会社を作れるし、明日から代表取締役になれるからです。
重要なのはその先にあります。
まとめ
今回、ここ数週間で実際に体験した独立起業、会社設立における実体験をもとに一歩踏み出すことの重要性についてお話しました。
コロナ禍の中で不安なことはつきませんが
転職、起業といったように一歩踏み出す人の参考になれば幸いです。