Youtubeでライバルに差をつけるには画質よりも音質が重要
Youtuberをやりたい、Youtube向け動画を撮影したい
そんな時、どうしてもカメラの画質や、ライティングなどの撮影環境に目が行きがちです。
しかし、こんなことがあります。
・再生回数を獲得するために画質はそれほど重要ではない ・iPhoneで撮影した動画でも画質的に大きな問題にならない |
画質が多少荒くても、動画の内容に魅力があれば、それほど視聴する上で問題になりませんので、再生数に影響しにくいのです。
一方で、音質に大きな違いはなくても、音質が異なるだけでかなり動画の視聴者に対して、かなり印象が異なります。
たとえばこちらの動画ですが
GoPro7と8の比較動画なのですが、今回、GoPro8では大幅にマイクが改良されました。動画内容は同じなのに、
GoPro7で撮影した動画の音声には広がりがなく、こもった音質ですが
GoPro8で撮影した動画は音声がクリアで、聞き取りやすさに歴然とした違いがあります。
もし全く内容の同じ動画があったとして、あなたはどちらを視聴したいと思いますか?
これは迷う必要もなく、音質がクリアなGoPro8の動画ですね
ライバルに差をつけるためには、動画内容はもちろんですが、画質よりも音質が重要です。
・音質の悪さは情報が伝わりにくい上に、視聴者にストレスを与える ・画質にこだわる人は多いけど、音質にこだわる人はそれほど多くない ここで差別化ができるし、画質ほどお金もかからない |
というわけです。
ならばマイクを買いたいのだけれど、検索するといろいろな種類が出てきます。
iPhoneに接続できるもの、コンデンサーマイクやピンマイクなど、どれもマイクに違いないけど、どれを選んだらいいのかわかりません。
そこで、今回の動画はこんな疑問を解決します。
・マイクの種類、何が違うの? ・値段もピンキリ、初心者はどれを買えばいいの? ・Youtube、youtuber動画制作におすすめのマイクは? |
撮影したい動画の種類によってもおすすめマイクが異なります(ライブ動画/キャプチャー動画)
最初に動画について整理しておきましょう。
youtubeにおける動画は大きく分けて次の2種類になります。
・ライブ動画 人間が写っている動画。ひとつのカメラとマイクから直接撮影する 一般的なyoutuber動画はほとんどこちらのケース
・キャプチャ動画 人が写っておらず画面だけが写っている動画 ゲーム画面やスライド画面だけで構成される。解説動画、ゲームプレイ動画 |
ライブ動画の場合は
ピンマイク
ワイヤレスマイク
単一指向性に強いショットガンマイク
などライブ映像の中に映り込みにくいマイクがおすすめです。
キャプチャ動画の場合は
演者である本人は映りませんので
基本的になんでもマイクはいいのですが、コンデンサーマイク、ヘッドセットマイク等が使い勝手がいいのでおすすめです。
【疑問1】外付け不要、iPhone内蔵マイクで十分では?
iPhone本体にもマイクが内蔵されていますが、
iPhone本体は進化し続けているものの、マイクの進化は後回しにされている状況です。
iPhone内蔵のマイクはあくまでも電話としての音声会話向けに設計されており、特定の指向性を設定できないため、
本来録音したい音声を収録しにくい、というデメリットがあります。
つまりYoutube動画を撮影するにあたって、本来、聴かせたい音声を狙ってうまく収録して、聴かせられにくい、またはそれに限界あり
ということになります。
※指向性についてはのちほど詳しく説明します。
【疑問2】イヤホンジャックあり旧型iPhoneとライトニング端子のみのiPhoneのマイク接続方法の違い
iPhone6まではイヤホンジャックがありましたが、iPhone7以降、イヤホンジャックは廃止され、ライトニングコネクタだけになりました。
iPhone6まで残っていたイヤホンジャックですが外部マイクを接続した場合、
外部マイク端子としても使えていました。
ヘッドホン+マイク用変換アダプタケーブル(amazon)
旧型のiPhone6であえて動画撮影しようと考えている方は、マイクを繋げることでヘッドホン端子をつぶしてしまいますので、こちらのような変換アダプターがあるとヘッドホンで音を確認しながらマイクで動画収録ができるので便利です。
【疑問3】単一指向性マイクと、全指向性マイクの違い
・単一指向性マイク
マイクに対して正面の方向から発している音声だけを拾って録音できるマイクを「単一指向性マイク」と呼びます。
よって、マイクに対して正面で演じる演者の声を拾ってくれます。演者が複数人いる場合で、それぞれの声を拾わなければならない場合、単一性マイクがあればまとめて音を拾えることになります。
複数人の出演者でyoutube録画するならおすすめです。
・全指向性マイク
単一指向性マイクの真逆にあるのが、全指向性マイクです。
いわゆる部屋の中の音を全部拾ってしまう「部屋鳴り」マイクであり
会議の議事録用、記録用マイクに使用されます。
音を全部拾ってしまうので、本来伝えたい音が伝わり切れず「ごちゃごちゃ」してしまう点がデメリットになります。
一方で、生々しい音声を収録できるというメリットもあります。
初心者向けマイクの種類まとめ
続いてマイクの種類を全部洗い出しておきましょう
厳密には重複しているものもありますが、初心者にとっては、「わからない言葉がいろいろありすぎる」というのが、さらに混乱させている原因ですから、そのあたりを解決していきましょう。
・ダイナミッックマイク
一般的なカラオケマイクを思い浮かべてみてください。あれがダイナミックマイクです。電源が不要で丈夫ですが、感度が低いので結構な発声力が必要です。
でも声量のあるミュージシャンや、自分で声量が調整できる人はダイナミックマイクが良いですね。
ただし感度が弱いマイクですから、youtube動画を録音する時は、結構な声を出す必要があります。
・コンデンサーマイク
一方でこちらコンデンサーマイクは、電源は必要ですが、感度が高いので小さあ声や繊細な声による囁きなどを収録したい場合にはおすすめです。
ただしダイナミックマイクのような頑丈さはなく、壊れやすく値段も高めです。
イメージとしてはロックではなく、囁くような繊細な曲ならこちらがおすすめです。youtube動画を録画する時も、無理に声を張る必要はないので、おすすめです。
SONY エレクトレットコンデンサーマイクロホンECM-PCV80U (amazon)
コンデンサーマイクとしては最も売れているソニーのロングセラー商品です。
USB Audio BoxなるUSB端子と繋げる機材がセットになっているので
PCを使ったyoutube動画制作にはおすすめです。
最近のコンデンサーマイクは進化しているため、こちらのソニーのモデルはやや機種が古いということもあり(その分安いですし、ソニー製という信頼度は高いのですが)ホワイトノイズあり、音量が小さいという評価もあります。
尚、イヤホンジャックがないiPhoneで使う場合はライトニング端子の変換ケーブルが必要となります。
Apple Lightning – 3.5 mmヘッドフォンジャックアダプタ(amazon)
おすすめなのはイヤホン、マイク両方の変換ケーブルの機能を持ったライトニング端子変換ケーブルです。色々なメーカーから発売されていますが純正ケーブルがおすすめ。
XIAOKOA コンデンサーマイクUSBサウンドカード付き(amazon)
実勢価格は2000円以下、コンデンサーマイク、USBカード、さらに変換ケーブルなど必要なものが揃うので、初心者にはおすすめです。
Apple Lightning変換ケーブルはついていないのでiPhoneのライトニング端子経由で録音したい人は追加ケーブルが必要です。
audio-technica オーディオテクニカ コンデンサーマイクロホン(amazon)
1万円というエントリーモデルながら、スタジオクオリティが手に入る人気モデル。音質も集音性もノイズもなく、満足いく音声収録ができます。
一方で、屋外に持ち出すには使いにくいマイクですから、あくまでも部屋撮影される方に限定されるマイクです。
Shure MOTIV MV88 Lightning Condenser Microphone(amazon)
プロユースでも使えるiPhoneライトニング端子に直接続ができる高性能マイクです。単一指向性と双指向性の両方のマイクをこれ1つでカバーできます。
・ショットガンマイク
単一性マイクがマイクに対して正面の音しか拾わないのですが
マイクの後ろから発声される音も拾いたい場合はショットガンマイクが必要です。
たとえばyoutube動画でカメラに映っている演者のみたスタッフや観客のリアクションを声として活用したい場合に活躍してくれます。
いわゆるテレビ番組における観客席のリアクションも取り込んで臨場感、リアル感を出せるマイクとなります。
youtube動画制作でもリアル感を出したいならアリですが、マイクの前方だけでなく、後方の音も拾ってしまうので、拾いたくない音まで拾ってしまい、それがノイズと感じさせてしまう場合があります。
Comica CVM-VM10-K2スマートフォンマイク(amazon)
ショットガンマイクが同梱されたiPhoneで動画撮影がこれだけで始められるキットです。iPhoneにイヤホンジャックがあれば、このキットだけで使えますが、最近のイヤホンジャックがないiPhoneの場合はApple Lightning – 3.5 mmヘッドフォンジャックアダプタのような変換アダプタが必要です。
写真にはそれが同梱されているように見えるかもしれませんが、同梱されていないので注意してください。
・MSステレオマイク
正面と両サイドからの音声を拾ってくれるのがMSステレオマイクです。
MSステレオマイクとは、
正面方向の音を拾う単一指向性のMidマイク
両サイドからの音を拾う双指向性のSideマイク
これらを組み合わせたMid-Side方式のステレオマイクとなります。
ZOOM ズーム MSステレオマイクロフォン iPhone / iPad 用 iQ7(amazon)
こちらiQ7というマイクはiPhoneのライトニングコネクタにそのまま挿すだけで使えますし、本体にステレオ幅の調節スイッチがついています。
これを使うことで
90度なら音源にフォーカスした収録
120度なら周囲の響きを含んだワイドな音源を収録
というように指向性を切り替えながら録音できます。
1万円弱という値段はしますが、それだけの価値があるマイクです。
・ピンマイク
演者の声をダイレクトに収集するためのマイクで、テレビ番組のロケ番組でも見かけます。価格も安いので1人出演で動画を作る場合は重宝します。
OKWINT コンデンサーマイク ピンマイク(amazon)
iPhone6以前のイヤホンジャックがあるモデルなら、低価格ながら評価の高いマイクがこちらです。
ライトニング端子 ピンマイク(amazon)
イヤホンジャックが廃止されたiPhone7以降なら、ライトニング端子に直接接続するタイプを選ぶ必要があります。
・ワイヤレスマイク
テレビ番組で外で食べ歩きロケをする場合に、よく使われるのがワイヤレスタイプのマイクです。値段は高いですし、常にバッテリーをフル充電しておく必要があったりしますあ、カメラ位置の制限がなくなるため、動きのある動画が撮影できるメリットがあります。
・ヘッドセットマイク
FPSやTPS、複数人数対戦オンラインゲームなどで多く使われているのがヘッドセットマイクです。ゲーム実況などには向いているマイクです。
見た目をそのままマイクをつけている状態になりますので、動きを伴う演技に影響があります。
ARKARTECH G2000 ゲーミング ヘッドセット(amazon)
PS4やPCゲームで使用される人気ゲーミングヘッドセットです。見た目が派手で動きに制限がありますので、ライブ動画には向きませんが、キャプチャ動画にはこちらで十分使えます。
・リニアPCMレコーダー
今回紹介する中では、カメラとは連携しない単体のボイスレコーダーです。ただし音源収録に特化した機材ですので、カメラについている録音機能とは比べものにならないくらいの高音質の音源を手軽に録音できます。
映像撮影と同時にこちらのリニアPCMレコーダーをまわしておいて、あとで編集で映像と音を編集で繋げることで動画を完成させたすることもできます。
カメラが入らないような音源だけの潜入レポート的な映像を作りたい場合は重宝します
まとめ
マイクはどれを使っても音声収録できますので、予算がない場合は値段重視で選んでも良いでしょう
しかし、撮影したい動画にあわせてマイクを選ぶことで、音質を大幅に向上させることができます。
これによって動画視聴者の満足度が大幅に向上しますし、動画で伝えたいことが適切に伝わるだけでなく、ストレスなくで動画を見てもらうことができます。
また、一般的に画質にこだわる人は多いのですが、音質については後回しにされがちですので、ここをこだわるとライバルとの差別化がはかれるのです。
必要な予算もそれほど大きくはありませんし、
iPhone11Proなどのようにカメラ性能の進化が止まりませんが、進化する曲線に対して、マイクはある程度、完成された技術ですから進化曲線は基本的に緩やかです。
ですから、一度買ってしまえば長く現役で活躍してくれます。
ぜひ、音質にもこだわってみてはいかがでしょうか。